厳密にはまだ有給休暇の消化中ですが、先日仕事を辞めました。
精神的な限界を迎えてしまったため、仕事は全て途中で放り出して会社を飛び出して失踪するという最悪の辞め方です。良い子の皆さんは絶対に真似しないでください。ウチはとりあえず大丈夫っぽいですが、たぶん会社や役職によってはかなり揉めます。
ところでその時の私ですが、「仕事を投げ出して職場を飛び出す」という文字に表すと至って衝動的な行動に出ながらも、その一方では「このままここに居続けた場合を想像してみよう………ダメだ、死ぬな(笑)…よし、帰ろう」と変に冷静な部分もあったりして、今だからそう思えるんですが、ちょっと可笑しいです。
※ちなみに、朝出勤→職場の空気に耐えられなくなり帰宅→退職届(2週間後に辞める&それまで有休使う旨を書く)郵送で、その後電話が来てちゃんと受理されました。ただしやっぱり会社や役職にもよると思われます。
Contents
人間、向き不向きがある
得意分野で伸び伸びと力を発揮している人も居れば、苦手な仕事を日々歯を食いしばって頑張っている人も居ると思います。私はもちろん後者でしたが、特に人間関係で苦しい思いをしました。
私は店長という役職に就いていたのですが、副店長的な立場の人に言われたのが「〇〇君は他人(=アルバイトの人達)の気持ちが分かってない」「〇〇君は他人に優しくない」という事でした。
これに関しては私は会社寄り、副店長はアルバイトの人達寄りということで少なからず考えの隔たりはあったように思いますが、それを差し引いても「まぁ、その通りだな」と思っていましたので、素直に申し訳ないな、直さないといけないな、と思っていました。
でも直りませんでした。基本的に自分の考えを相手に誤解なく伝える能力が欠如していました。
その他に物忘れが酷いということでも周囲に大変な迷惑を掛けました。約束を忘れる、買うべきものを買い忘れる、言うべきことを言い忘れる、ということで、次第に周囲の信頼を失っていきました。
これも何度も直そうと思いましたが、直りませんでした。忘れないようにと思って取ったメモを紛失したりするので、もうどうしようもありません(笑)
ですから、誰かのせいとか誰かが嫌いだからとかそういうわけではなく、一向に改善する気配のない自分のダメさに嫌気がさした、というのが、私が精神的限界を迎えた主な理由です。
全体を統率し、人を上手にコントロールしなければならない店長という役職、まぁ向いてなかったですよね…。
葛藤はあったけど…
辞めたい、という相談は以前から上司にしていました。
その時には「違う部署に移ってもらうことも出来るから」「今その年(30代半ば)で辞めてもなかなか仕事ないぞ」ということで慰留され、私もそれに応じました。そんなもの退職を引き留めるための常套句だろ、と分かっていながらも、一縷の望みにすがったのです。
しかし結果的にはそれまで待つことが出来ず、最終的には職場から逃げ出すという最悪の選択をすることとなったわけです。
葛藤はありました。「今ここで辞めてしまったら確かに次の仕事に就ける保証は無い」とか「引き継ぎもなく辞めることでたくさんの人に迷惑を掛けてしまう」とか。
でもその葛藤は今に始まったことではありませんでしたし、その葛藤により「バカな考えはやめよう」「もっともっと頑張ろう」と自分を抑え込んで来た結果がまさに『今』の状況だったわけです。
それに気付いた時、最初に書いたような「このままここに居続けたら死ぬな…よし、帰ろう」という変に冷静な自分が誕生したのです。
日本人は誰しもが幼い頃から「よく考えて行動すること」とか「人に迷惑をかけてはいけない」と教えられて来ますが、真面目な人ほどそれらを重んじる余り、自分(と自分のストレス)を抑え込んでしまったり、あるいは圧し潰されてしまったりするのではないかと思います。
衝動的に生きろ、自己中であれ、ということを推奨するつもりはありませんし、私もそういう人間は好きではありません。もちろん、なりたくもありません。
ですが、最終的に自分は他の誰でもない、自分のために生きている、自分のために働いてお金を稼いでいるのだということに気付かなければ、きっとどこかで自分に嘘をついて無理をしてしまうと思います。全ては自分のためなのだと気付いていれば、いつ仕事を辞めるのも自分次第、自由です。
私は、このまま仕事を続けていると命の危険もあるぞと思い始めていたので、収入と命とを天秤に掛けて、命を選んだんです。
生き方、働き方を考える
現在、束の間の休息を満喫しています。
でもそれだけではありません。
ずっと行きたくなかった会社に行かなくなった途端、食欲も出てきましたし、よく眠れるようになりましたし、ゲームもやりたいですし、運動もしたいですし、ブログもやりたいです。
色々勉強したいと思うようにもなりました。モチベーションが上がってきた、あるいは回復したと言っても良いでしょう。
確かにこの年での再就職は厳しいかも知れませんが、何も前途ある企業への永久就職だけが生き方ではありません(負け惜しみ
幸い、近所の大農家さんからは「仕事はたくさんあるからいつでも手伝いに来て」と言われていますし、そういった所を手伝いながらメインは派遣社員として稼ぎつつ、在宅ネットビジネスで上乗せするという生き方もあるでしょう。その方が時間にゆとりは生まれそうですよね。
「働く」ということがゴールではなく、「幸せになる」というゴールに至るためにはどう働けばいいのか、ということを今後は考えていきたいです。
コメントを残す